お知らせ

【展示情報】山口県立萩美術館・浦上記念館すぽっと展示in空港ロビーの展示替えをおこないました。(2024年10月01日)

2024年10月1日(火)~11月24日(日)の期間に展示しております作品をご紹介します。

 

岡田裕 おかだゆう

《炎彩花器【えんさいかき】》 2010年

高さ 13.5㎝ 最大径 44.0㎝

 

岡田裕(1946-)は、山口県生まれ。1968年に慶應義塾大学法学部政治学科を卒業後、社会経験を経て、父七代仙舟【せんしゅう】に師事し、家業を継ぎます。1973年、山口県美術展に初入選、以後、日本陶芸展、日本伝統工芸展などで入選を重ねます。2006年、山口県指定無形文化財「萩焼」の保持者に認定。2011年、第4回菊池ビエンナーレ展において大賞を受賞。2017年、旭日双光章を受章します。

作者は、萩(焼)の土を使い何ができるかをテーマに、産地の伝統的な素材を使って作陶しています。「炎彩」は萩焼の大道土【だいどうつち】、見島土【みしまつち】、金峯土【みたけつち】を使って彩色したもの。これらの土は、おもに素地【きじ】や化粧土に使われる素材で、通常、釉薬【ゆうやく】に覆われてしまいますが、作者はこれを模様の表現に利用しています。そのため、土の質感が全面に出たものとなり、このような表現は萩焼において新しいです。炎彩は、作者がシルクロードを旅した際に見た朝陽の美しさに感化され生まれた表現、というエピソードがあります。

 

〔お問い合わせ先:山口県立萩美術館・浦上記念館 TEL0838-24-2400〕