お知らせ

【展示情報】山口県立萩美術館・浦上記念館すぽっと展示in空港ロビーの展示替えをおこないました。(2024年05月28日)

2024年5月28日(火)~7月28日(日)の期間に展示しております作品をご紹介します。

 

濱田庄司 はまだしょうじ

《柿釉赤絵角皿【かきゆうあかえかくざら】》 1976年 染野義信氏・啓子氏御遺族寄贈

径 31.8×31.6㎝

 

濱田庄司(1894-1978、神奈川県生まれ、本名・象二)は、1913年東京高等工業学校窯業科に入学し、板谷波山【いたやはざん】に学び、同じ窯業科で河井寛次郎【かわいかんじろう】と出会います。1916年京都市立陶磁器試験場に入り、陶磁器の研究に励み、この頃から富本憲吉【とみもとけんきち】をはじめ柳宗悦【やなぎむねよし】、バーナード・リーチらと交遊が始まります。1920年渡英し、リーチとセント・アイヴスに行き作陶。1924年帰国後、作陶の拠点を栃木県益子に定め、さらに柳、河井らと日本各地の日用雑器への関心と研究を深める中で、民衆的工芸「民芸【みんげい】」の美を称揚する民芸運動の中心人物となります。1955年国の重要無形文化財「民芸陶器」保持者に認定されます。1968年文化勲章を受章。

本作品は、濱田がとりわけ強い関心を寄せた琉球【りゅうきゅう】赤絵の簡潔な筆による赤絵と柿釉を組み合わせた濱田作品の集大成ともいえるものです。

 

 

〔お問い合わせ先:山口県立萩美術館・浦上記念館 TEL0838-24-2400〕