2025年1月28日(火)~ 3月16日(日)の期間に展示しております作品をご紹介します。
三輪壽雪(十一代休雪) みわじゅせつ(じゅういちだいきゅうせつ)
《白萩水指【しらはぎみずさし】》 1981年
高さ 17.3㎝ 径 21.5×19.0㎝
三輪壽雪(1910~2012、山口県生まれ、本名・節夫)は、萩藩御用窯であった伝統の窯元・三輪家に生まれ、1927年旧制萩中学校を卒業し、家督を継いだ兄十代三輪休雪(休和【きゅうわ】)を助け、家業に従事します。1941年川喜田半泥子【かわきたはんでいし】の千歳山窯【ちとせやまかま】で修業し、1955年「休【きゅう】」と号し、自作を発表。1967年兄十代休雪(休和)から家督を継ぎ、十一代休雪を襲名。1983年国の重要無形文化財「萩焼」保持者に認定されました。兄休和とともに萩焼伝統の藁白釉【わらばいゆう】を改良して開発した「休雪白【きゅうせつしろ】」を継承した白釉や鬼萩【おにはぎ】の手法を用いて、従来の茶陶萩から跳躍した独自の造形世界を展開しました。
本作は、「休雪白」と呼ばれる白い釉薬をたっぷりと施した水指で、温かみのある釉調にゆったりとした造形が見事に調和し、壽雪独自の立体的量塊感が強調された茶陶となっています。
〔お問い合わせ先:山口県立萩美術館・浦上記念館 TEL0838-24-2400〕